家族B-04ふゆきデザイン年賀状

傷だらけの年賀状

文字だけやないか…と言われそうだが、こういうのも混ぜないととうてい完成出来ない。最初の方からこんな非常手段を用いるところが亥年の苦しさを物語る。他で使ったイノシシを違うレイアウトで使い回せば良いじゃないか…と思うかもしれない。そういうのは数多くある。元の絵が数点で数が50位に水増しする。それが許されるならば、私は1000作るのも自信がある。

それが出来ない性分なのだ。それをする自分が許せないとも言う。ビジネスでやってる訳じゃないので、どうでもいいやん…と心の声が聞こえるが、別に人の為にやってる訳じゃない。独創性とは人と違う事をするのが基本にある。一旦妥協をすると針の穴が大きな穴になる。意識を下げるとレベルも下がる。小さな傷も気にしなくなった瞬間に傷だらけになっている事はよくある。あんなに磨き、どんな細かい傷も気にした車が、やがて見るも無惨になっていった経験をした方は多い筈だ。それと同じである。

え、クルマでは経験ないが娘では経験がある？そ、それはなんと言って良いものやら…。ん？な、何々、こだわってると言う割に、レベルがいまいちって？あ、ああた…

たった今、私の心の小さな傷がぱっくりと大きく広がりました。

(ふゆき)