友人・知人c09 ガッツポーズイラスト

常連の資格

喫茶店なんかで常連になると、頼みもしないのにいつものやつが勝手に出てくる。これが結構心地よい。あうんの呼吸。以心伝心。よく分からない言葉で表されるが、つまりは目や顔が「いつものやつ」…と言ってるのだろう。「いつものやつ」を言葉で口にしても、たいがいと言えばたいがいだ。どこが何を指しているのか主語もなければ、何をどうするもない。

これで間違えた時はどうするかが問題になる。いつもと違うなら違うと言えよ！と店が怒るのか、客が勝手に持ってこないで聞けよとなるのか、その時の費用はどっちが払うのか…なんて考えるうちは「いつものやつ」という言葉を発してはいけない事になっている。資格がないって事だ。間違えても黙って丸く収める度量が必要なのである。

前置きが長くなった。この年賀状は「いつものやつ」だ。え、言ってない？顔を合わせてもいないので目でも言ってない？な〜〜にをおっしゃいますやら、確かに空気が「いつものやつ」と言ってるのを間違いなく聞いた。ここでごちゃごちゃ言う人は常連の資格がない事になる。資格がない場合はどうしたら良いかって？

四角がないなら丸く収めるしかないでしょう。

(ふゆき)