羽子板
正月と言えば羽子板だ。羽根つきして、負けたら顔に墨を塗られる。誰もが知っている。しかし、しかしだ。私は何十年も生きているが、未だかつてその光景を目の前で見たことがない。これは一体どういう事だ。そもそもそんな野蛮な行為を子どもたちがしているなんて、あり得ない。塗られた親は怒鳴り込むに違いない。
子どもに限らない。大人がやっているのも見た事がないのだ。これは日本の文化の衰退だ。伝統が絶滅の危機に瀕している。
何故こんな事になったのだ。考えてみた。墨を塗るという行為がいかんのではないか。汚れる。とれない。誰もそんな遊びをする筈がない。そこで私は提案したい。負けたら一枚一枚来ているもの脱ぐのだ。お手軽だ。大人の遊びとしてもってこいだ。特に中年は泣いて喜ぶに違いない。
何、相手がお婆さんだったらどうするかって?
う〜〜む、こ、この提案なかった事にしましょう。
|