扇子の扇形は和風文様には欠くことのできないアイテムだ。丸いうちわとはまた違う趣がある。中心からクルっと回す携帯うちわだ。いよっ日本一！あっぱれ！あっぱれ！という言葉がよく似合う。

和を以て貴しと為す国には、その回転する様子が要を中心に一致団結して事に当たるような錯覚を覚えるのだろうか。実に回転が好きな国民性のようだ。思えば寿司も回転している。パチンコも回転している。店も開店してる。店は客が回転するのを喜ぶ。私は頭が回転する方が好きである。新しい事を考えるのが至福の時だ。ろくな事考えていないが、時おり、センスが良いですねえ…と誉めてくれる変わった人もいる。秘訣はなにか…と問われて、ふ…それは秘密さと呟くのだ。

実はノッテる時は頭の中で扇が開くのである。その要は自分の大切な打ち出の小槌だ。簡単に教えてたまるか。これを専門用語で言うと

奥義とも言う…。

（ふゆき）