本のタイトル通り、手間をかけずに出したい家族向け、年配層はさほど狙っていないと思う
8人の作家、フォーマル年賀状、プライベート年賀状、ビジネス年賀状、デジカメ年賀状、冬の挨拶状のカテゴリに分かれている。ソフトの使い方に20ページ以上を割いている。8書体のフォントと年賀状ソフトと宛名ソフトの両方が含まれており、宛名ソフトのみMacintosh非対応。デザイン画像は、そのまま使える完成版点プレート、副文(挨拶文)のないもの、副文と賀詞のないものの3種類が用意してあり、必要に応じてカスタマイズするようになっていて、お試し用紙も付属している。
個人利用のみ、商用利用は基本的に不可で、事前連絡が必要になっている。毎年無断使用が多いとの事で、業者のモラルが問われる。
作家の年賀状はそれぞれの個性が出ていて、好みが分かれるところだが、完成品として使う方が良いかもしれない。フォーマル年賀状に関しては、巷の業務用の年賀状に近いテイストのものが多く、決して悪くない。プライベートは個性的、ビジネスはとって付けたような感じで、あまりビジネスに向いているとは思えない。デジカメ年賀状の種類が多いのは、昨今の写真年賀状が増えている事を反映しているようだ。ただ、家族向けと言っても、年輩の方に向くデザインは少ないので、団塊の世代以上の人にとっては少しカラフルすぎるかもしれない。アンダー50と思った方が良い。総じて品質は悪くない。