さよならプリントゴッコ

理想科学工業、一斉を風靡したプリントゴッコ事業から撤退

2011.09.21

プリントゴッコ事業遂に終了

理想科学工業株式会社(社長：羽山 明)は、平成24年(2012年)12月28日をもってプリントゴッコ事業を終了した。需要の減少がいっそう進んだため各種消耗品の継続生産が難しく事業継続が困難であると判断し、消耗品の販売ならびにサポート業務等、同事業をすべて終了することにしたとの事。
理想科学工業ニュースリリース
http://www.riso.co.jp/release/20110920.html

ワープロ、パソコンやプリンタの登場によって市場を奪われたプリントゴッコだが、そのユーザー層は、今も存在している自分で作りたい、きれいに作りたいユーザー層だった。技術革新によって淘汰される事になったが、手書きの年賀状から簡易で印刷する潜在的な需要を掘り起こし、年賀状の文化を広めた功績は小さくないと思える。販売終了は残念だが、ビジネス的にも時代の流れとしても、これは仕方のない事だろう。むしろ、今まで販売していた事の方が驚きであって、高性能プリンタの台頭があったにも関わらず、よくもここまで頑張ってユーザーにサポートをし続けたものだと感心する。