和風一般用途デザイン・e06

折り紙つき年賀状

もうワンパターンで自分で自分が嫌になる年賀状である。誰だってスランプはあるさ。毎日がスランプだろうって…？なかなか鋭い。

押しても駄目なら引いてみる、引いて駄目ならゆがませる、それでも駄目なら折り曲げるで、ようやく出来た昔のパターンを使い回している。シリーズで使っていたのに、昨年はなかったので寂しかっ方、お待ちどおさま〜。（前振りが悪かったので有り難みがない）

「初心忘るべからず」の世阿弥の言葉は、本来は昔の下手な自分を思い出して精進しろとの意味らしい。過去は明日の為にある。決して忘れてはいけないのだ。時折、初心忘るべからずと昔のものを見て、結構手が入っていて丁寧な仕上げを見たりすると、ああ…衰えたりとショックを受ける事がある。時には忘れる事も大事だ。そのうちにどうせ何もかも忘れて思い出せなくなる日だって来るのだ。そう自分に言い聞かせる。

そのうちに昨年使った事も全部忘れて、同じものを作って今年の新作だ！と言う日がくるかもしれない。忘れる事は大事だ。（どっちやねん）

自分に都合良く解釈するのは折り紙付きの私なのである。

（ふゆき）