日本郵便の宛名ソフト「はがきデザインキット」。カジュアル、フォーマル、ビジネス、デジカメ、キッズ、挨拶状のカテゴリに分かれた完成版年賀状デザイン。イラスト素材が収録されている。デザインはテンプレート、賀詞無し、賀詞・挨拶文なしの3種がある。CDにイラスト素材、試し刷りの用紙、マニュアルは簡潔だが、はがきデザインキットに加えてword、筆まめ、筆王、筆ぐるめ、宛名職人と揃っている。アンケートに答えてお年玉プレゼントも。
本に掲載されているデザインが実質310点、(賀詞・挨拶文なしが別途2種類ある)グリーティングと喪中が他に44点。質的には、玉石混淆でばらつきがある。誌面に掲載されていないデザインも確認したが、掲載すると誌面の質が損なわれるからと思った方が良い。
喪中に関しては、喪中を出そうとする人が年賀状の本を買うとは思えないので、年賀状を出そうと思ったら喪中になってしまった…人向けと考えるべきなのだろうか。
蛇足として東進ハイスクールの林修さんの今年でしょ…と書いた特別収録年賀状を大々的に取り上げて、表紙にまでスペースをとって入れてあった。(誰がこんなもん使うんだ)しかも文字は、以前にマール社から発売されたデザイン筆文字の切り貼りでバランスの悪さが半端じゃない。全く意味が分からない。(素人的な流行語にあやかろうという意図が良くない)
価格的には400円と高いものではないので、贅沢を言ってはいけないが、他の同価格帯と比較すると、ちょっと疑問が湧く。ただ、必要な年賀状の数は気に入ったものがいくつかあれば良く、614点あれば充分だという考え方もある。質じゃないんだ、簡単にできれば何だっていいんだ…という方向きで、しかも、その数は結構多いのかもしれない。