年賀状の「毛筆フォント」はウソっぽい?

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最近の年賀状では「毛筆フォント」を使った印刷文字が増えている。
にはいかにも嘘っぽい雰囲気の"毛筆風"文字などもある。こうした違いはどうして生まれるのか。
理由としては以下があげられている

 ・偏や旁(つくり)などのパーツを使い回している為、画一的に見える  
「本来の漢字の字形は、同じ偏でも、旁の1画目の位置や向きによって、 
 偏の終画の角度のほか「間(ま)の取り方も違ってくる」
  (日本書技研究所 中本白洲取締役)
 ・特有の「筆の割れ」や「かすれ」の再現が難しい
  これは毛筆の特性であり、美的観点からも重要な要素だが、
  かすれは筆の運びで生まれる偶発的なもの。
  一回書いてすぐ作れるというものではない 
 (白舟書体 丸岡雅憲代表取締役)

 ■幻と消えた「空海フォント」
 著名書家の筆致を再現した毛筆フォント作成の試みもなかったわけではない。
 その一つが、三筆の一人にも数えられ、
日本書道史に不滅の足跡を残した弘法大師・空海の能書をフォント化するプロジェクト。1990年代に書家、研究者、大手ソフトウエア会社がタッグを組んで10年近く取り組んだが、商品としての採算が合わず、実現のめどが立たないまま、
「空海フォント」は幻に終わった。
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フォントの基本セットは日本工業規格第1、第2水準の漢字に加え、
平仮名、片仮名、記号類を含め通常7000字近く。これらを一字一字、
元データとして書き起こす作業が前提となる。
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